財務コラム

人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)について

…人材の定着・確保をお考えの方はご検討ください。

「人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)」は、評価・処遇制度や研修制度などの雇用管理制度を導入することによって、業員の離職率の低下に取組む事業主を支援してくれる助成金です。

概要をみておきましょう。

対象となる措置

次の1および2を実施し、3の「離職率の低下目標」を達成した場合に目標達成助成を受給することができます。

1.雇用管理制度整備計画の作成・認定

次の(1)から(5)の雇用管理制度を3カ月から1年の間に導入する内容の雇用管理制度整備計画を作成し、管轄の労働局の認定を受けます。

  1. 評価・処遇制度
  2. 研修制度
  3. 健康づくり制度
  4. メンター制度
  5. 短時間正社員制度(保育事業主のみ)

2.雇用管理制度の導入・実施

認定を受けた雇用管理制度整備計画に基づき、当該雇用管理制度整備計画の実施期間内に、雇用管理制度を新たに導入し、対象事業所の通常の従業員全員に実施します。

計画期間終了後にあっても、支給申請までの間において、導入した雇用管理制度を引き続き実施していることが必要です。

3.離職率の低下目標の達成

雇用管理制度導入・実施の結果、雇用管理制度整備計画期間の終了から1年経過するまでの期間の離職率を、計画を提出する前1年間の離職率よりも低下させることが要件です。

【離職率の低下目標値】

事業所における雇用保険一般被保険者の人数規模に応じて次のような低下目標値となります。

  • 1~9人の場合:15%ポイントの低下
  • 10~29人の場合:10%ポイントの低下
  • 30~99人の場合:7%ポイントの低下
  • 100~299人の場合:5%ポイントの低下
  • 300人以上の場合:3%ポイントの低下

助成金額

目標達成により57万円が支給されます。また、生産性要件を満たす場合は72万円に増額されます。

人材の定着・確保をお考えの方は、雇用管理制度の導入により雇用管理の改善を図ることで、従業員の定着率向上を検討されてはいかがでしょう。
詳細については以下の厚生労働省のパンフレットをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000205062.pdf

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。